トランクに入れていた灯油入りタンクをひっくり返してしまい10リッター以上流出してしまった車両の異臭除去作業ですPHV車両なので大型電池がリヤトランク部分を占めていて床に入り込んだ灯油を中和させますが電池が邪魔して困難な作業です。振動防止シートが灯油で溶けていて粘度の様になっています。どの様に灯油が流れてどこまで染み込んでしまったかシュミレーションをしながら異臭を中和させて行きます。消臭スモークを焚いて室内全体の異臭分解を行いますが春先で気温が20°前後迄上昇し室内の灯油臭が天井などに染み付いてしまった事でここからが悪戦苦闘の連続で頭を悩ませ事に…。
数日は臭いはしませんが異臭が戻る現象が起きてしまうので根本はまだ残ってる模様です。
天井に大量のバクテリアを塗布し日陰で2日程消臭分解させてみた所、劇的に臭いが消え消臭成功かと思いましたがほんの少し、乗り込んだ瞬間に微妙に灯油の臭いがします。試乗ではほぼ気にならないレベルにはなるもののやっぱり気になるとオーナーの意見で最終仕上げで異臭分解装置なる秘密兵器で数時間室内で焚いて見る事にしました。
室内空間に漂う臭いと合体し酸化させて無力化させてしまうので効果はしばらく続くので自然に無臭になります。
微妙に残った臭いは分解され無事にお返しする事になりました。
灯油をひっくり返す事故は毎年やりますが今回はかなりの強敵で先が見えなく大変な案件でした、通常3週間程で作業は終わるのですが内装部品の欠品もあり2カ月弱の長期に亘りお預かりしご迷惑をお掛けしました。